コラム

琴平の山の反対側で親友がまちおこしをしていた話(2025年Ver)

今からちょうど1年前。
僕はInstagramに、こんな文章を投稿していました。


以下、当時の文章

『琴平の山の反対側で親友がまちおこしをしていた話』(Instagram再掲)


町の人から
「北山恵太くんに最近会いましたか?」
と聞かれた。

北山恵太とは、僕が2歳から一緒に水泳をしていた親友のこと。
高校まで一緒だった。

「いや、会ってませんよ。どうしたんですか?」

「そうですか。では、まだその時じゃないということですね」

どうやら香川には帰ってきているようだが、
僕にはまだ会わず、
自分がやっていることがある程度形になるまでは
会いに行かないと言っていたそうだ。

でも、その話は恵太らしいな、と思っていた。

そんな時、またある友人が池商店を訪れた。

友人
「今日、サブミテラスの人と会うんですよ」

サブミテラスといえば、
最近よく友人のInstagramに出てくるアカウントのことだ。

サブミは「佐文(さぶみ)」のこと。
琴平の山の反対側の場所だ。


「へえ、あれ俺も気になってた。どんな人がやってるんだろう」

友人
「サッカー部じゃなかったのにサッカーがすごく好きで、
サッカー関係の仕事もやってるらしいですよ」


「俺の親友も似たような感じで、
サッカー部じゃないのにサッカー好きで“メッシ”って呼ばれとったわ」

友人
「年齢は32歳です」


「一緒やないかい」

友人
「実家も、あの辺らしいですよ」

このあたりで、いろんなパズルが一気につながった。
間違いない。

すぐに連絡を取ろうかと思ったが、やめた。
ここまで隠されているなら、
俺も驚かせてやろうと思った。

……が、まさかの琴平の街中で遭遇してしまった。

向こうは気づいて飛び出してきたが、
ヒゲがボーボーで、誰だかわからない。

ただ、間違いなく恵太だった。

恵太
「何度も前に行こうと思ったんや!
ただ、自分がやりたいことができるまでは……」


「いや、全部言わんでいい。わかってるよ」

そして、
サブミテラスのクリスマスマーケットに行ってきた。

これから一緒に、
いろんなことができるんじゃないかなと
ワクワクしている。

同級生とまたここで再会できて、
こんな話ができるなんて最高だ。

琴平のDONZOブリューイングでバッタリ再開した時
恵太が地元・佐文(サブミ)で取り組むサブミをテラス サブミテラス

「予感」は「現実」に。


正直、あの投稿を書いたときは、
「きっと面白いことができる」
そんなぼんやりした予感でした。

でもそれからの1年で、
その予感は、いくつもの「形」になっていきました。

琴平町とまんのう町 握手の、その先へ


香川県内で唯一、町長同士が観光連携協定を結んだ町。
それが、琴平町とまんのう町です。

行政としての握手は交わされた。
でも、具体的に何かを生み出すのは、結局「人」。

だったら、僕たちが動こう。
そう決めて、取り組みが始まりました。

ひまわり栽培コンテスト「5人の百姓」の挑戦


最初の一歩は、
まんのう町で長年続いてきた
ひまわり栽培コンテストでした。

一緒に取り組むメンバーは
• 北山恵太
• 池龍太郎
• 琴平バス株式会社 代表取締役・楠木泰ニ郎
• 株式会社サイド 代表取締役・多田周平
• サニーサイド・古河晴輝

チーム名は、「5人の百姓」笑

もちろん、ベテラン農家さんには敵いません。
それでも、種を植えるところから全部自分たちでやりました。

草を抜き、鳥にやられた畑には種を植え直し
町に来てくれたゲストの皆さんとも一緒に汗をかきました。

チーム5人の百姓
ひまわりの種を植える二人

ひまわり飴が生まれた日


その流れの中で生まれたのが、
まんのう町の農林水産大臣賞受賞のひまわりオイルを使った ひまわり飴🌻です。

琴平とまんのうをつなぐ、小さな一粒。

お披露目会の相談も、恵太と一緒に。

「町と町の間に、ちゃんと“物語のある形”ができた」
そう感じた瞬間でした。

ひまわり祭でお披露目
二つの町を繋ぐひまわり飴

145年ぶりの琴平博覧会と、竹あかり

コロナ以降にコミュニティとして進み始めた琴平の町。
明治時代に開催された琴平博覧会が、145年ぶりに復活しました。

その中で、恵太と一緒に深く関わったのが
竹あかりプロジェクトです。

かつて「こんぴらタケノコ」と呼ばれ、
山の向こう側ではたけのこ生産が盛んでした。

今は、高齢化とともに荒れていく竹林。

「この竹に、もう一度価値をつけよう」

そんな思いから、たけのこ掘り、竹の切り出し、穴あけ、灯りづくりへ。

CHIKAKENプロデュース 竹あかりプロジェクトがスタート!
竹あかりを参道に設置
参道の入り口を照らす竹あかりのアーケード

子どもたちへ、145年分の光を


「145年ぶりの、琴平山博覧会
今この町に生まれた子どもたちにも体験してほしい」

そんな思いで、町内すべての小学校を二人で巡り
子どもたちと一緒に小さな竹あかりを作りました。

子どもたちには「自分の夢」「好きなもの」を自由に書いてもらい
それで小さな竹のぼんぼり製作。

博覧会のフィナーレであるクリスマスまで、その光は灯り続けました。

3小学校をめぐり竹あかりプロジェクトの説明
琴平町内全小学校の全生徒がひとつずつ竹あかりを製作
琴平駅での小学生の竹あかり展示
みんなの夢の竹あかり
博覧会最終日 金陵の郷での展示

山を越えて、同級生として生まれ生きるということ


五人百姓は、琴平の地で千年以上の時を重ねてきました。

北山家もまた、山の向こう側で雨乞い踊りを数百年受け継いできた一族です。

きっと、昔から何らかの縁があったのだと思います。

そんな2人が、同じ時代に、同級生として生まれ、
再び山を越えて一緒に町をつくっている。

これは、本当に奇跡みたいな話だなと、心から思います。

スイミング時代の二人。左端が恵太。右端が僕。
竹あかり点灯式の打ち上げ
参道の竹あかりと
2024年

そして、2026年へ


1年前、「これからきっと面白いことができる」
そう書いた自分に、今なら胸を張って言えます。

本当に、面白いことができている。

2026年も、山を越えて、一緒にやりたいことがたくさんあります。

どうぞ、お楽しみに!

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